坑道のカナリア
かつて、炭鉱夫が坑道に入る際カナリアを連れていました。カナリアは汚れた空気に敏感で有毒ガスの感知に役立ちました。微量のガスを感じとると美しい鳴き声をぴたっと止めたといいます。
家族の中にもカナリヤがいます。家族のゆがみを感じて無意識のうちに行動に出るのです。反抗的になったり、急に部屋から出てこなくなったり、親と口をきかなくなったり…etc
彼らはとても敏感です。柔らかい心を持っています。自分でもどうして今の姿になったのか分からないでいます。こんなはずじゃなかったのに…と一番強く感じているのは他ならぬ彼等、彼女等かもしれません。
家族内に有毒ガスが発生している訳ではありません。どこか不具合が発生しているのです。捻れ、血行不良、行き違い。悪循環に陥っているのです。
どこでそうなってしまったのか、発見には第三者の介入が有効です。なぜなら渦中にいては全体がよく見えないからです。
カナリアが鳴くのをやめた時は空気を入れ替える時です。
家族の行き詰まりを告げる子供たちはカナリア。彼らが行動を起こしたときは家族変革のチャンスなのです。