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コロナで休学・中退、家族で抱え込まず相談を

文部科学省がまとめた資料(※)では、大学生の中退・休学の増減はあまり見られないものの、その理由をコロナをと割合は増加したと報告されています。すでに2年の歳月が経ち、大学生活の実りある経験を逸した学生たちの未来への後遺症は静かに表出してきています。

わたしたちの体感としても大学生の保護者からの相談がたしかに増えてきています。順調に進んできたと子どもたちの人生の風向きが急に変わったことに戸惑っている保護者の方も多いです。

本人たちから話を聞くと、毎日何時間もオンラインで授業に参加するのが合わなくてついていけなくなったり、友人ができなくて孤立していたり、精神的にまいってしまっているようです。実際に「うつ」と診断を受けた方もいらっしゃいます。

最近増えてきている相談は就職活動の悩み。特に“ガクチカ”と呼ばれる「学生時代に力を入れたこと、成果を出したことはなんですか?」というほぼ100%聞かれる質問に応えるカードが用意できないというケース。コロナ前の市場に完全に戻ったとは言えない現状では、本人だけの責任ではないにもかかわらず、結果が出ないまま卒業が近づくほど自信を失って就活を続けることもままならなくなってしまうことも相談ケースとして見られます。

保護者にとっても予想できないこの状況。子どもが巣立つ年齢を考慮した人生設計をしていたため、「このまま子どもが無業になったら…」と、社会人デビュー目前のつまずきに大きく戸惑われています。

何かできることはないかとサポートを考えてみても、働き方も労働市場も日本社会も大きく変わった今、自分の学生時代とあまりにもかけ離れた境遇で、声のかけ方がわからないとおっしゃる方もいます。

また子どもの悩みを気軽に話せる友人もあまりいないという方も。「これからどうするの?」「就職活動どうなっているの?」など、だめだとわかっていても子どもを追い込み、悪循環を起こしてしまうケースは少なくありません。子どもに直接不安をぶつけてしまって保護者が敵に見えてしまう…そんな状態では家族みんながつらいですね。

子どもの将来相談窓口「結」では、そのようなことでお悩みの保護者の方と一緒に、どのようにしたらお子さまの元気が取り戻せるか、声掛けの仕方から一緒に考えていきます。

2月中には、大学に復学するか、中途退学するか決断を迫られているご家族もいらっしゃると思います。長期化を未然に防ぐためにも、家族だけで抱え込まずに、第3者と一緒に考えてみませんか。いつでもお待ちしています。 

※学生支援を巡る状況について

子どもの将来相談窓口「結」蟇田薫


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